障子の種類を調べていると、「荒間障子」「大荒障子」「大荒無地障子」「荒組障子」「荒益子障子」「大間障子」といった似たような名称が登場します。当ショップでは「荒間障子」という呼び方を採用していますが、世間では異なる名称で呼ばれることもあり、初めて障子を購入しようとする方にとっては混乱の原因となることが少なくありません。
この記事では、「荒間障子」という呼び方の意味や背景、他の名称との違いについて詳しく解説します。障子の新調や張替えを検討している方が、混乱せずに最適な選択ができるよう、わかりやすくまとめました。
障子の名称は「デザイン」「素材」「機能」で分類される
障子の名称は、単なる見た目だけでなく、構造や素材、機能にまで及びます。大きく分けると、以下の3つの観点から分類されます。
- デザイン(組子の構造):荒間、大荒、荒組、細目など
- 素材(木材や表面加工):スプルス、ヒノキ、ラッピングなど
- 機能(開閉方式や構造):猫間、雪見、腰付きなど
このように、障子の呼び方は複数の軸で構成されており、専門的な知識がないと混乱しやすいのが現状です。特に、デザイン名称と素材名称が混在して使われるケースが多く、正確な理解が求められます。
荒間障子とは?その特徴と意味
「荒間障子」とは、障子の組子(格子)の間隔が広く、シンプルで開放感のあるデザインの障子を指します。細かい格子が並ぶ「細目障子」や「中荒障子」と比べて、荒間障子は格子の本数が少なく、空間にゆとりを感じさせる構造です。
この「荒間」という言葉は、組子の間隔が“荒い”=“広い”ことを意味しており、あくまでデザイン上の特徴を表しています。つまり、「荒間障子」はデザイン分類の一種であり、素材や機能とは別の軸で語られるべきものです。
「大荒障子」「荒組障子」との違い
「荒間障子」と似た名称に「大荒障子」「荒組障子」がありますが、これらも基本的には同じようなデザインを指すことが多いです。地域や業者によって呼び方が異なるだけで、厳密な定義の違いは存在しない場合もあります。
例えば、ある工務店では「荒間障子」と呼び、別の建具屋では「荒組障子」と呼ぶこともあります。こうした呼称の違いが、一般の方にとって混乱の原因となっています。実際には、格子の間隔が広い障子を指している点では共通しており、呼び方の違いは“方言”のようなものと捉えると理解しやすいでしょう。
素材との混同に注意:「スプルス」「ラッピング」など
障子の名称には、素材を指す言葉も混在しています。例えば「スプルス障子」「ラッピング障子」といった表現は、障子の木材や表面加工の種類を示しています。
- スプルス:北米産の針葉樹で、白くて軽く、加工性に優れる
- ラッピング:木材の表面に化粧シートを貼る加工方法。耐久性や見た目を向上
これらは「荒間障子」のようなデザインとは別の分類軸であり、混同すると選び方が難しくなります。例えば「スプルス材の荒間障子」「ラッピング加工の荒間障子」といったように、両者を組み合わせて表現するのが正確です。
機能名称との混同:「猫間」「雪見」など
さらに、障子には機能を表す名称もあります。「猫間障子」「雪見障子」などが代表的です。
- 猫間障子:下部に小窓があり、猫が通れるような構造
- 雪見障子:下部にガラス窓があり、外の景色を楽しめる構造
これらは障子の開閉方式や構造的な特徴を表しており、デザインや素材とは別の分類です。例えば「スプルス材の荒間雪見障子」といったように、複数の要素を組み合わせて表現することが可能です。
初心者が選ぶべき障子の基本形
障子の選び方に迷ったら、まずは以下のような基本形をイメージすると良いでしょう。
- スプルス材で作られた
- 荒間障子(格子が広めのデザイン)
- 和紙は無地(雲竜柄や桜柄なども選択可能)
このような構成が、最もスタンダードで扱いやすく、価格的にも手頃な傾向があります。和紙の柄や素材の違いによって価格や雰囲気が変わるため、用途や好みに応じて選ぶのがポイントです。
混乱を避けるためのポイント
障子を選ぶ際に混乱しないためには、以下の3つのポイントを押さえておくと安心です。
- まずは「デザイン」から選ぶ:荒間・細目・中荒など、見た目の印象で選ぶ
- 次に「素材」を確認する:スプルス・ヒノキ・ラッピングなど、耐久性や価格に影響
- 最後に「機能」を加味する:雪見・猫間など、使い方に応じて選択
この順番で検討することで、混乱を最小限に抑えながら、自分に合った障子を選ぶことができます。
まとめ:荒間障子の呼び方に惑わされないために
障子の名称は、デザイン・素材・機能が複雑に絡み合っており、初めて選ぶ方にとっては混乱しがちです。「荒間障子」という呼び方は、格子の間隔が広いデザインを指すものであり、「大荒障子」「荒組障子」といった名称も、基本的には同じ意味合いで使われることが多いです。
素材や機能の名称と混同しないように注意しながら、自分の暮らしに合った障子を選ぶことが大切です。当ショップでは、荒間障子をはじめ、用途や雰囲気に応じていくつかの障子を用意しています。
