かつて日本の住宅において、和室は「当たり前」の存在でした。畳に布団を敷いて寝る、障子で仕切る、ちゃぶ台を囲む——そんな暮らしが一般的だったのは、昭和から平成初期までの話です。
しかし、2000年代以降、家族の形式そのものが大きく変化しました。核家族化が進み、家族の人数は減少。特に東京を中心とした都市部では、和室で寝るという常識が薄れ、ベッドとフローリングの洋室が主流となっていきました。
さらに、住宅コストや土地価格の上昇、顧客の購買力低下なども重なり、住宅の予算は縮小傾向に。限られた予算の中で家を建てるには、コストのかかる和室は「不要」と判断されるようになりました。
和室は、畳・障子・長押・鴨居など複数の工程が必要なため、洋室に比べて施工コストが高くなります。加えて、職人不足という構造的な問題も深刻です。和室を製作できる職人が減り、技術の継承も難しくなってきました。
この流れは、建具業界にも大きな影響を与えました。建具業界はもともと小規模な事業者の集まりで構成されており、大手住宅会社の仕様変更は業界全体に波及します。飯田グループホールディングスのような大手が和室の標準仕様化をやめると、障子や襖などの建具を製作していた事業者は販路を失い、廃業や後継者問題に直面することになります。
現在では、全国的に建具の生産に対応できる会社はわずか数社と言われており、障子や襖の交換・修理は「希少な技術」となりつつあります。
そんな中、FUSSASHOPでは、飯田グループ住宅の規格サイズに対応した障子を安定供給しています。時代の変化に合わせて、和室の価値を見直し、暮らしに取り入れる提案を続けています。
