「障子の枠が折れてしまった」「古くなって汚れが目立つから枠ごと交換したい」
そう思ったとき、真っ先に思い浮かぶのはカインズホームやコーナンといった、近所の大型ホームセンターではないでしょうか? 「あそこなら何でも揃うし、障子紙も売っているのだから、枠だって置いてあるはず」
そう思って車を走らせようとしているあなた。ちょっと待ってください。 そのままだと、せっかくの休日を「探し回る移動時間」だけで無駄にしてしまう可能性があります。
今回は、実際にホームセンターへ障子枠を買いに行き、途方に暮れてしまった方の実体験をもとに、「なぜ障子枠は店舗で売っていないのか?」という理由と、「確実に手に入れるための賢い方法」をご紹介します。
【実録】「どこにも売っていない…」ホームセンターを梯子したBさんの話
これは、私の知人でDIYにも関心があるBさんの実体験です。
ある日、自宅の障子枠の一部が折れてしまったBさん。「修理するより、新しいのを買ったほうが早いだろう」と考え、週末に意気揚々と近所でも一番大きなカインズホームへ向かいました。
広大な資材売り場に到着し、「障子コーナー」へ。 そこには、色とりどりの障子紙、ワンタッチで貼れる糊、補修シールなどが山のように積まれています。「さすがカインズ、品揃えが良いな」と感心したのも束の間、Bさんはある異変に気づきます。
「あれ? 紙はあるけど、『木の枠』がないぞ?」
店員さんを捕まえて聞いてみました。「すみません、障子の枠本体が欲しいんですが」。 店員さんの答えは無情なものでした。「申し訳ありません、枠自体の取り扱いはしていないんです」。

「たまたまこの店にないだけだろう」 そう思ったBさんは諦めきれず、そこから車でさらに移動し、別のホームセンターを2軒(コーナンと地元の資材館)回りました。
しかし、結果は全滅。 どこの店に行っても、あるのは「紙」と「糊」だけ。
「日本の家ならどこにでもある建具なのに、なぜどこにも売っていないんだ…?」 結局、Bさんは半日かけてガソリンと時間を消費しただけで、手ぶらで帰宅することになってしまったのです。
なぜホームセンターに「完成品の障子枠」は置かれていないのか?
Bさんのように不思議に思う方は多いはずです。なぜ、これほど身近な「障子枠」が、なんでも揃うホームセンターに置かれていないのでしょうか?
そこには、販売店側の切実な事情と、障子ならではの特性があります。
1. サイズが「無限」にあるから
「障子なんて、だいたい規格サイズ(決まった大きさ)でしょ?」と思われがちですが、実は違います。 「五八間」「関東間」「団地間」といった大まかな規格はあっても、実際の家屋では「高さが3ミリ違う」「幅が5ミリ狭い」といった個体差が無数にあります。 店舗が決まったサイズの枠を置いても、ほとんどのお客さんの家には「帯に短し襷に長し」で、ぴったりハマらないのです。開口部のサイズは住宅によって異なります。
2. 木製品は在庫管理が難しい
障子枠は繊細な木製品です。湿気や乾燥によって、置いておくだけで「反り」や「ねじれ」が生じることがあります。 長期間在庫として棚に置いておくと商品価値が下がってしまうため、ホームセンターとしては在庫リスクが高い商品なのです。
3. 調整なしではクレームになりやすい
もし仮に既製品が売っていたとして、それを買って帰っても、家の鴨居(上枠)が経年劣化で下がっていたら入りません。 「買ってきたのに入らないじゃないか!」というトラブルを避けるためにも、多くの店舗では取り扱いを控えています。そしてそもそも、サイズが無限なので在庫できないのです。
つまり、「障子枠はお店で探すものではなく、家に合わせるもの」なのです。
障子枠は「探す」より「オーダーする」が今の常識
では、障子枠を交換したいときはどうすればいいのでしょうか? 方法は2つあります。
- 木材を買ってきて、イチから自分で作る(上級者向けDIY)
- 専用の工具や技術が必要で、かなりハードルが高いです。これはほぼ無理です。諦めましょう。
- ネット通販で「サイズオーダー」をする(おすすめ)
実は今、ネット通販で障子枠を買うのが一般的になっています。「通販で建具?」と驚かれるかもしれませんが、これが最も失敗のない方法なのです。この文字は建具(たてぐ)とよみます。
ネットオーダーのメリット
- 探す手間ゼロ: 店舗を回る必要はありません。
- サイズがぴったり: あなたの家の「今のサイズ」に合わせて職人が作ります。
- 届いたら入れるだけ: 面倒なカンナがけや調整は不要です。
「既製品がないかな?」と探し回る時間があれば、スマホで注文が完了してしまいます。
採寸は難しくない!ネットで注文する際の手順
「でも、自分でサイズを測るのは難しそう…」 そう不安に思う必要はありません。測る場所は基本的に「高さ」「幅」「溝の厚み」の3点だけです。ただし、ここにも注意が必要。色々な箇所と沢山測らされる会社もあります。プロから見ると「そこまで測らなくても障子作れるけどな・・・・」という事は多いです。

専門店のサイトには、図解付きでわかりやすい「測り方ガイド」があります。メジャーさえあれば、誰でも数分で正確なサイズを測ることができます。 もし1ミリ単位のズレが心配でも、多くのオーダー障子には、多少の高さを調整できる「アジャスター」がついているので安心です。
まとめ:無駄足を踏まずに、自宅にぴったりの障子を手に入れよう
カインズホームなどのホームセンターは、障子の張り替えグッズを買うには最高の場所です。しかし、「枠そのもの」の購入には向いていません。
Bさんのように何軒もお店を回って疲れ果ててしまう前に、「障子枠はネットでオーダーする」という選択肢を検討してみてください。 古い枠を無理に使い続けたり、サイズの合わない既製品を加工したりするよりも、はるかに簡単で、仕上がりも美しくなります。
「測って、注文して、届いたらセットするだけ」 当社のオーダー障子は、職人が一つひとつ丁寧に仕上げてお届けします。 採寸方法やデザインの種類など、まずは一度サイトを覗いてみてください。あなたの家にぴったりの障子が、きっと見つかります。
